神戸深江教室のメッセージ
「睡眠」と「記憶」
2024.03.18
=/ 睡眠の役割 /=
ヒトは、人生のおよそ3分の1(1日24時間のうち、約8時間)を睡眠に費やすといわれています。
睡眠は、レム(REM)睡眠(身体を休める睡眠)とノンレム(non-REM)睡眠(脳を休める睡眠)の役割の異なる2種類の睡眠状態に分けられます。
レム(REM)睡眠(身体を休める睡眠)は、閉じたまぶたの下で眼球がキョロキョロ動いている急速眼球運動(Rapid Eye Movement : REM)を伴う睡眠であることから名づけられました。この時、身体は休息した状態ですが、脳の活動は起きている状態に近く、記憶の整理などを行っていると考えられています。
出典:ヤクルト中央研究所_健康用語の基礎知識
ノンレム(non-REM)睡眠(脳を休める睡眠)は、眠りにつくとすぐ現れる睡眠で、その眠りの深さに応じて4つのステージに分けられます。最も深いステージ3、4の睡眠は、脳波の波形から徐波睡眠(じょはすいみん)と呼ばれ、一晩の睡眠の前半に多く出現します。この睡眠こそが「睡眠の質」つまり良い睡眠の決め手になると言われています。
出典:味の素_いきいき健康研究所
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、こどもの生活習慣に対して下記の2点が推奨されています。
出典:厚生労働省_「健康づくりのための睡眠ガイド2023」_抜粋
甲南大学の前田多章准教授によると、ノンレム(non-REM)睡眠(脳を休める睡眠) + レム(REM)睡眠(身体を休める睡眠)の1セットの長さは約1時間半で、このセットを5回繰り返すには7時間半の睡眠が必要になります。
睡眠の重要な役割として、日中に記憶したこと(学習や経験)を忘れないよう脳に定着させることがあります。
質の高い睡眠を十分にとることこそが、学習定着率のアップにつながります。
出典:甲南大学_第1回 「睡眠と記憶について/基本的な睡眠とは」
=/ 記憶の定着 /=
「寝る子は育つ」という言葉があるように、睡眠中には成長ホルモンが多く分泌されています。
寝ている間は、その日の出来事や記憶を整理するだけでなく、定着もするので、勉強していく上でも睡眠は欠かせません。ヒトが夢を見るのは、その日に起きたことや考えていたことを整理しているためとも言われています。
出典:ブレインスリープ_睡眠コラム_2022.03.24
睡眠は、短期記憶より長期記憶に重要な役割を果たすと言われています。睡眠と学習には密接な関係があり、睡眠不足が続くと、脳の活動が低下して記憶が定着しにくくなります。また、睡眠不足は学習意欲を低下させる原因にもなります。
参考:復習の習慣化 ← 詳細はコチラから
ヒトは、人生のおよそ3分の1(1日24時間のうち、約8時間)を睡眠に費やすといわれています。
睡眠は、レム(REM)睡眠(身体を休める睡眠)とノンレム(non-REM)睡眠(脳を休める睡眠)の役割の異なる2種類の睡眠状態に分けられます。
レム(REM)睡眠(身体を休める睡眠)は、閉じたまぶたの下で眼球がキョロキョロ動いている急速眼球運動(Rapid Eye Movement : REM)を伴う睡眠であることから名づけられました。この時、身体は休息した状態ですが、脳の活動は起きている状態に近く、記憶の整理などを行っていると考えられています。
出典:ヤクルト中央研究所_健康用語の基礎知識
ノンレム(non-REM)睡眠(脳を休める睡眠)は、眠りにつくとすぐ現れる睡眠で、その眠りの深さに応じて4つのステージに分けられます。最も深いステージ3、4の睡眠は、脳波の波形から徐波睡眠(じょはすいみん)と呼ばれ、一晩の睡眠の前半に多く出現します。この睡眠こそが「睡眠の質」つまり良い睡眠の決め手になると言われています。
出典:味の素_いきいき健康研究所
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、こどもの生活習慣に対して下記の2点が推奨されています。
- 小学生は9〜12時間、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保する。
- 朝は太陽の光を浴びて、朝食をしっかり摂り、日中は運動をして、夜ふかしの習慣化を避ける。
出典:厚生労働省_「健康づくりのための睡眠ガイド2023」_抜粋
甲南大学の前田多章准教授によると、ノンレム(non-REM)睡眠(脳を休める睡眠) + レム(REM)睡眠(身体を休める睡眠)の1セットの長さは約1時間半で、このセットを5回繰り返すには7時間半の睡眠が必要になります。
睡眠の重要な役割として、日中に記憶したこと(学習や経験)を忘れないよう脳に定着させることがあります。
質の高い睡眠を十分にとることこそが、学習定着率のアップにつながります。
出典:甲南大学_第1回 「睡眠と記憶について/基本的な睡眠とは」
=/ 記憶の定着 /=
「寝る子は育つ」という言葉があるように、睡眠中には成長ホルモンが多く分泌されています。
寝ている間は、その日の出来事や記憶を整理するだけでなく、定着もするので、勉強していく上でも睡眠は欠かせません。ヒトが夢を見るのは、その日に起きたことや考えていたことを整理しているためとも言われています。
出典:ブレインスリープ_睡眠コラム_2022.03.24
睡眠は、短期記憶より長期記憶に重要な役割を果たすと言われています。睡眠と学習には密接な関係があり、睡眠不足が続くと、脳の活動が低下して記憶が定着しにくくなります。また、睡眠不足は学習意欲を低下させる原因にもなります。
参考:復習の習慣化 ← 詳細はコチラから
=/ 勉強・睡眠時間と学力の関係 /=
東北大学加齢医学研究所が、「急速に進行するスマホ社会は、脳にどのような影響を与えているのか」を仙台市の小中学生7万人を対象に調べたところ、衝撃の事実が判明しました。
スマホ等の使用が3時間以上の場合、睡眠時間を減らして、さらに勉強時間を増やしたとしても平均以下の成績しか取れないという結果がでました。
出典:PRESIDENT Online_スマホはどこまで脳を壊すか (朝日新書) _榊浩平(著)、川島隆太(監修)
【詳細は画像をクリック】
スマホ等を長時間使用している子どもたちは、勉強時間や睡眠時間が削られてしまうから学力が低いのではなく、3時間以上使用していること自体が、子どもたちの学力に直接的な悪影響を与えているという可能性が高まってきたと述べられています。
結論として、東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授は「スマホは便利なものであることも事実なので、否定するつもりはない。ただ、使いすぎると学力や脳に悪影響が出ることがデータに表れており、スマホはアルコールよりも麻薬に近い依存性があるので、良し悪しををきちんと理解したうえで、自分なりに道具として使いこなしてほしい。」とまとめられています。
出典:朝日新聞_Thinkキャンパス
1日24時間と与えられた時間は平等ですが、24時間の使い方は平等ではありません。
人生を90年と考えると30年間は睡眠時間です。活動できる時間をどのように過ごすかで、その先の結果は決まっていきます。
東北大学加齢医学研究所が、「急速に進行するスマホ社会は、脳にどのような影響を与えているのか」を仙台市の小中学生7万人を対象に調べたところ、衝撃の事実が判明しました。
スマホ等の使用が3時間以上の場合、睡眠時間を減らして、さらに勉強時間を増やしたとしても平均以下の成績しか取れないという結果がでました。
出典:PRESIDENT Online_スマホはどこまで脳を壊すか (朝日新書) _榊浩平(著)、川島隆太(監修)
【詳細は画像をクリック】
スマホ等を長時間使用している子どもたちは、勉強時間や睡眠時間が削られてしまうから学力が低いのではなく、3時間以上使用していること自体が、子どもたちの学力に直接的な悪影響を与えているという可能性が高まってきたと述べられています。
結論として、東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授は「スマホは便利なものであることも事実なので、否定するつもりはない。ただ、使いすぎると学力や脳に悪影響が出ることがデータに表れており、スマホはアルコールよりも麻薬に近い依存性があるので、良し悪しををきちんと理解したうえで、自分なりに道具として使いこなしてほしい。」とまとめられています。
出典:朝日新聞_Thinkキャンパス
1日24時間と与えられた時間は平等ですが、24時間の使い方は平等ではありません。
人生を90年と考えると30年間は睡眠時間です。活動できる時間をどのように過ごすかで、その先の結果は決まっていきます。