南山大学
入試傾向と受験対策
南山大学の特徴
南山大学は、愛知県名古屋市昭和区山里町18に本部を置く日本の私立大学である。
南山大学は日本の大学では珍しい1年を4回に分けて授業を行うクオーター制を導入しているのが特徴です。
入試傾向は年度によって大きな変化はなく難易度も基礎~標準レベルとなっています。
南山大学の各科目ごとの対策記事も掲載しているので是非参考にしてください。
南山大学のキャンパスと学部
南山大学は名古屋キャンパスのみのワンキャンパス制となっています。
名古屋市昭和区山里町18にあり駅からのアクセスも良いのが特徴です。
地下鉄名城線 八事日赤駅から徒歩約8分 地下鉄鶴舞線 いりなか駅1番出口から徒歩約15分
名古屋キャンパス
人文学部 キリスト教学科・人類文化学科・心理人間学科・日本文化学科
外国語学部 英米学科・スペイン・ラテンアメリカ学科・フランス学科・ドイツ学科・アジア学科
経済学部 経済学科
経営学部 経営学科
法学部 法律学科
総合政策学部 総合政策学科
理工学部 ソフトウェア工学科・データサイエンス学科・電子情報工学科・機械システム工学科
国際教養学部 国際教養学科
英語
概要
試験時間:90分
配点:100点or150点or200点(学部・日程により異なる)
問題数:約65問
形式:全てマーク形式
構成:大問6題(国際系の学部以外)、大問4題(国際系の学部)
南山大学の英語の出題構成は国際系かそれ以外かで異なります。
・国際系の学部以外
文法・語彙 読解 読解 会話 誤り指摘 読解
・国際系の学部
文法・語彙 読解 読解 リスニング
国際系の学部を志望する受験生はリスニング対策をする必要があります。
一方で、それ以外の学部を目指す受験生は読解問題が3題も出題されるため、速読力が求められます。
入試傾向と受験対策
[1]文法・語彙(空欄補充)
4択の空欄補充型という、オーソドックスな出題形式です。
聞かれる内容も、基礎的な文法事項や、熟語、慣用表現であり、学校で配られる文法4択問題集を完成させていれば満点が狙えます。
熟語に関しては、1000語レベルの熟語帳を1冊仕上げるようにしましょう。
[2][3][6]読解問題
読解問題は国際学部であれば2題、それ以外の学部であれば3題出題されますが、どの読解問題も出題傾向や解き方に差はないので、まとめて紹介します。
出題構成は空欄補充、同意語を選ぶ問題、内容一致で構成されます。
空欄補充は、「文脈で解くタイプ」と「イディオムなど語法で解くタイプ」がバランスよく出題されるので「精読力」と「語彙力」が必要になります。
内容一致は、しっかりと解釈ができていれば文意が分かり、選択肢を絞ることができます。
ただ、本文の記述がそのまま書かれているわけではなく、内容が言い換えられているため、しっかりと選択肢が精読できなければ苦戦することになります。
また、南山大学の長文は内容・設問は、どちらかというと関関同立・MARCHに近く難易度が高いため、論理的な読解力も必要とされます。
総じて、単語、熟語、解釈力、論理的読解能力が満遍なく必要とされるので、しっかりと対策して臨むようにしましょう。
[4] 会話
会話の穴埋めという形式で、主に単語や熟語の知識で解けます。
知識が入った上で、しっかりと前後の文章を精読し、解釈できていれば解ける基礎的なレベルの問題となっています。
ただ、単語・熟語のレベルは若干高いため注意が必要です。
単語・熟語のインプット系の知識は抜け漏れなく優先的に勉強するようにしましょう。
[5] 文法・語法(誤り指摘)
リスニングが課せられない学科(国際系の学部以外)のみ出題されます。
他大学ではあまり出題されない、特殊な設問のため、南山大学を志望する受験生は過去問や参考書で対策する必要があります。
聞かれている知識自体は文法や熟語、解釈を軸として品詞把握能力でとなっています。
同じ誤り指摘の出題形式においては、早稲田や中央などに比べて、かなり簡単でかつ基礎的な内容になります。
ただ、出題形式の性質上、慣れていないと苦戦するため、苦手とする人は多いです。
そのため、文法や熟語、解釈のインプットが終わった後に、本出題形式を扱った問題集で演習をしていく必要があります。 リスニング
国際系の学部のみ出題されます。
3つのパートに分かれており、短めの会話と設問を聞き取り選ぶ問題、長めの会話を聞き取り印刷された質問に答える問題、長めの会話や英文を聞いて、印刷された内容真偽に答える問題となっています。
約30分と長時間英語を聞く必要があり、内容も一度しか放送されないので、相当なリスニング能力が必要な設問となっています。
国語
概要
試験時間:90分
配点:150点(現代文+古文)
問題数:約40問(現代文)約9問(古文)約9問(漢文)
形式:マーク+記述(漢字の書き取りや抜き出し問題)
構成:現代文3題+古文1題+漢文1題(古文漢文はどちらかを選択)
【現代文】
入試傾向と受験対策
南山大学の現代文の特徴を7つに分けて紹介します。
90分のうち70分程度現代文に時間を使いましょう。
よって1題あたり20〜23分程度時間が目安です。
出題頻度は、評論文が高、随筆が中、小説が小なので、小説の対策は少なくてOK
難易度としては標準〜やや難。堅い内容の文章も出題されます。
設問は内容一致、空所補充、漢字、抜き出し問題などが出題されます。
スピード感が求められるため、筆者の主張をすばやく把握する力が必要です。
論理的な解答力も必要です。
漢字の問題は落とすことができないので、きちんと対策しましょう。
【古文】
入試傾向と受験対策
南山大学の古文の特徴を5つ紹介します。
日程によって入試傾向の変化はありません。
90分のうち70分程度現代文に時間を使う。
よって古文は20分程度で解答する。
出題頻度は、物語文や説話文が多く、比較的有名出典からの出題が多い。
文章内容としてはやや易〜標準。
比較的読みやすい題材が多く難易度は高くない。
設問は内容一致、内容説明、主語判別、和歌解釈など幅広いジャンルの出題形式。
文化史については、優先度が高くないため余裕があれば勉強する。
【漢文】
入試傾向と受験対策 結論、古文と比べて難易度が非常に高く、かつ対策教材も古文に比べて少ないため、漢文選択自体はオススメしません。
余程の理由がない限り、古文を選択し勉強するようにしましょう。
南山大学の古文の特徴を5つ紹介します。
90分のうち70分程度現代文に時間を使うので漢文は20分程度で解答しましょう。
ジャンルは多岐にわたって出題されます。
文章内容としては標準~やや難。
共通テストよりは数段難しく、法政・中央・上智のレベルに近いです。
設問は内容一致、内容説明、主語判別、書き下し文、訓点など幅広いジャンルの出題形式となっています。
先述の難易度に加え、文章量も比較的あるため、かなりのレベルが必要となります。
数学
概要
試験時間:文系A 60分 経済B・経営B 90分 理工 90分
配点:文系A 100点 経済B・経営B 200点 理工 200点
形式:全問記述式
構成:文系A 2題 経済B・経営B 3題 理工 3題 大問1は小問集合
入試傾向と対策
各大問 基本・標準問題中心の出題です。
また、全範囲から満遍なく出題されます。
そのため、大問ごとに特有の対策などは必要ありません。
ただし、経済B・経営Bの問題は少し難易度が高いので、受験する際は注意しましょう。
日本史
概要
試験時間:60分 配点:100点or150点 ※学部や入試方式によって異なる。
問題数:約40問 形式:記述式と記号式がどちらも出題される。
構成:大問2問
入試傾向と対策
大問1・2 大問ごとにこれといったコンセプトはなく、全時代からランダムで大問が作られます。
総じて、文化史も含め、全時代満遍なく出題されるため、幅広い対策が必要となる。
出題形式に関しては、大問1が選択式、大問2が記述式というのが定番となっています。
選択式に関しては、正誤問題が大半で、語句選択や古い順から並び替える問題も見られます。
記述式に関して、語句記述が中心で、50字程度の短い論述問題が出題される。
南山に関しては、論述が毎回出題され、かつ、字数もある程度あるため、参考書を使った対策をしっかりと行った方がよいだろう。
本格的な史料問題は出てこないが、有名史料内の文言を聞く問題は出題されたことがあるため、教科書に載っている範囲のものはしっかり覚えていきたい。
聞かれている事項は基礎的なものが多いのだが、正誤問題や論述という性質上、標準より少し難しいレベルと言える。
したがって、記述で漢字が書けることを念頭に、しっかりとした対策が必要となる。
世界史
概要
試験時間:60分
配点:100点or150点 ※学部や入試方式によって異なります。
問題数:約50問 形式:記述式と記号式がどちらも出題される。
構成:大問5問
入試傾向と対策
大問1〜5 大問ごとにこれといった特徴はありませんが、全5問のうち、2~3題が西洋史、1~2題が東洋史、残り1題が多地域混合問題になる傾向にあります。
小問単位で東欧や中南米、イスラーム諸国なども出題されたことがあるため、西洋史を中心に全地域に渡り幅広く聞かれる傾向にあります。
時代に関しては、古代から現代まで幅広く扱われています。
また、文化史からの出題も見られており、西洋史に重心を起きつつ、全地域・全時代に渡り幅広く対策しておく必要があります。
出題形式に関して、全問マーク式で、正誤問題が中心です。
その他には古い順から並び替える問題や語句選択の問題も出題されます。
地図や写真を使った問題も多く見られ、マーク式ですが、出題の仕方自体はバラエティー豊かです。
聞かれている事項は基礎的なものが多いですが、正誤問題では消去法が使えない形式で出されるものも多く、標準よりはやや難しいレベルといえます。
したがって、記述で漢字が書けることを念頭に、しっかりとした対策が必要となります。
物理
概要
試験時間:90分
配点:200点
形式:全問記述式
構成:大問3題 大問1は小問集合 ※正確には各大問ごとで物理か化学を選択することが出来ますが、 1科目に絞って学習するのがオススメです。
入試傾向と対策
各大問 基本・標準問題中心の出題です。
また、全範囲から満遍なく出題されます。
そのため、大問ごとに特有の対策などは必要ありません。
計算力が試される問題が多いので、演習問題を多く解いて計算力を養っておきましょう。
化学
概要
試験時間:90分
配点:200点
形式:全問記述式
構成:大問3題 大問1は小問集合 ※正確には各大問ごとで物理か化学を選択することが出来ますが、1科目に絞って学習するのがオススメです。
入試傾向と対策
各大問 基本・標準問題中心の出題です。
また、全範囲から満遍なく出題されます。 そのため、大問ごとに特有の対策などは必要ありません。
計算力が試される問題が多いので、演習問題を多く解いて計算力を養っておきたい。