2024.10.21
千葉県公立高校受験
2025年2月までに ここを意識して押さえる!
【英語編】
◆大問は9つ構成で、大問1から4がリスニング、大問5が文法、大問6が英作文、そして大問7から9が読解で、配点5割が読解!!
大問 | 内容 | 配点 |
1 | リスニング(対話を聞いて答える) | 9点 |
2 | リスニング(聞いて、絵を見て答える) | 6点 |
3 | リスニング(対話やまとまりのある文章を聞いて答える) | 6点 |
4 | リスニング(まとまりのある文章を聞いて答える) | 6点 |
5 | 文法・文構造 | 15点 |
6 | 英作文 | 8点 |
7 | 発表原稿、広告等の読解 | 21点 |
8 | 長文読解 | 17点 |
9 | 対話文読解 | 12点 |
令和3年度の入試から試験時間が60分になりました。
全体を通して、4技能である聞く、書く、読む、話すの領域の中では、「読むこと」と「書くこと」を主体にした問題構成になっています。
また、生活に密着した実践的なコミュニケーションシーンを意識した出題になっていると言ってもよいでしょう。
【リスニング】
リスニングは全部で大問4つ分の出題ですと、配点も27点と全体に占めるリスニング配点割合が比較的高いことがわかります。
平成29年度には、リスニング配点が33点でしたので、若干減ったとはいえ、全体の4分の1以上がリスニングが占めていることから、重要度が高めに設定されているようです。
大問4では、文章を聞いて、その内容を表すメモの空欄に入る英語を選べ、という問題でした。
リスニングした内容を理解し、耳で聞きとった単語をそのまま書く問題でしたが、中には紛らわしい選択しもありますので、要注意です。
リスニングの大問4つは、全体で13分ちょっと時間が割かれています。読むスピードは、放送される英文そのものの分量が多くなっていることから、若干早くなっている印象です。
リスニング全体の正答率は、64.3%と低い数字ではありません。
学校の定期テストや実力テストでも同様形式でリスニング試験が導入されたり、会場模試のVもぎやSもぎにおいても似つかわしい形式で出題されますので、比較的練習機会は多いです。
リスニングで問われることは、5W1Hに関してのことがほとんどです。
流れる放送の英文を聞きながら、5W1Hを意識してメモがとれるようにするといいでしょう。
千葉県の過去問にもリスニングと国語の放送問題の音源がCDで付属されていますので、直近年度の過去問(声の教育社のものが一番いいです!)と、
古本屋さんやアマゾンなどで、年度の古い過去問(CD付を検索しましょう)を入手するのもいいです。
NHKの英会話と、リスニング練習アプリよりも、千葉県過去問のリスニングCDのほうが確実に練習題材になると思います。
【英作文】
大問6の英作文は、絵を見て、状況に応じた会話を自由形式で完成させるという形式です。
絵が表す場面は4コマですが、そのうち2コマの絵の吹き出しを英作文します。
例年ですが、日常のシーンを想定したものが多いです。
※千葉県 24年度 英語の問題より(英作文事例)
上の画像は、去年の英作文です。
(1)では「写真撮影はだめだよ」ということを伝える文章
(2)では「図書館で雨宿りをしよう」という誘いの文章
このあたりが書ければいいですが、
「写真を撮る」という熟語(take picturesとか、take a picture )と禁止の命令文が書けるかどうかですね。
雨宿りをするを、普通に書くと
「take shelter from the rain」 となります。
この英文がスラっと出てくることは、なかなかないのではないでしょうか。
この場合、雨宿りをするということを英語で書こう、書こうとするよりも、
もっと簡単な表現で英作文を完成させることに注力したほうが良いです。
さて、
英語の大御所は、「読解」です。
【伝統の大問7番!8番!9番!=読解】
この大問3つの読解は上記の通り50点分ありますので、
適当にあしらうことはできません。
ここで登場するテーマは、「日常的テーマ」「社会性のあるテーマ」であることが
多く、文章だけではなくて、図や表、イラスト、ポスターなどといった資料から
必要な情報や概要を読み解いていく必要があります。
まず、現世代の生徒さんたちは、小学校でも英語を学習してきた世代です。
これまでの融資問題よりも難易度の高い読解が出てもおかしくありませんし、今後は
より語彙力や読解力が必要な問題が増えてくることでしょう。
それは、大学入試でも同様に表れている変化です。
【平均点考察】
千葉県入試が前期後期ではなく、本試験一発入試になってからの英語の平均点は、
R3年度・・・61.7点
R4年度・・・58.7点
R5年度・・・47.6点
R6年度・・・56.4点
このような推移です。
ひとついえるのは、
このいずれの年度においても 数学と英語の平均点比較で言えば、
英語のほうが高いです。
去年からマークシート方式も導入されたことで、2年前に比べて平均点が上がりました
ので、
私は個人的に
「記述」や「問題文の増量」によって、難易度調整がされる
とみています。
国語と社会と英語では、とにかく文章の記述によって表現力をみるような問題が多く
出題される傾向です。
国語における作文は、まさに「表現力」を問うのに一番最適な問題となるのです。
では英語では?
・英作文
・自分の考えを英語でまとめて書く
このようなスタイルで、より身近に英語を駆使するシーンを想定した出題
それが今年度のテーマの一つだと言えます。
【英語学習の対策】
そんな千葉県の特徴ある英語問題の対策は、ズバリ!!
★読解問題を解きながら、単語や熟語の語彙力をアップさせ、同時に文法事項
の再確認をしていく方式です。
そして、読解問題を解くときには、「問題文そのもの」も大切にしていきましょう。
具体的には、読解問題への取り組みとして
①まずは時間を計測して読解問題を解く
②解いた後、答え合わせをしつつ、読解の英文を声に出して読み和訳する
③正しい訳が出来ていたかどうかを解説ページで確認する
④わからなかった文法、単語、熟語にマーカーで線を引く
例)文法にはオレンジ、単語には赤、熟語は青など
⑤④をしっかりと調べて(または解説文を見て)解決する
この5段階を踏めれば、非常に素晴らしい学習法に繋がります!
ちなみに、②の英文を声に出して読んで和訳する!この部分は飛ばさないほうが
いいです。
この練習法は、今後皆さんが高校生になっても必ず生きてくる方法ですし、
自分のリスニング力とスピーキング力を同時に磨きます。