~変わりゆく千葉県公立高校入試 入試傾向 令和6年度(数学)~R3年からそれまでの前期後期入試とは打って変わり一発入試となり、入試制度が大きく変更されました。
試験時間がそれまでの50分から60分へ変更となりました。
リスニングの配点は33点とけっこう大きいです。
100点満点中3割がリスニングですので、配点は高いのがわかります。
★特筆すべきは、リスニングテスト内で、単語を問われる形式の問題です。
英文を聞いて、内容を表す空欄を単語で補充していくというタイプです。しかも放送をヒントに書き換えが必要な問題ですので、ここの部分の正答率はかなり低くなっています。
リスニングの時間は、概ね13分前後です。配点が33点あるだけに、それなりに長くなっています。読み上げのスピードもかなり速いので要注意です。英語で求められるスキルは、「読む」「書く」「聞く」「話す」の技能ですが、この中で、「聞く」部分にあたるリスニング比重が増加傾向にある点は押えておいてください。
少なくとも英語のリスニング配点が21点時代の過去の内容よりも上記の大問4みたいな形式の登場から、簡単ではなくなっていることが一つの傾向として言えます。
リスニングの力を養うのは、ネイティブスピーキングされた英語を聞く時間を増やしていくといいです。
ラジオのAFNなどもいいですが、音楽のほうが圧倒的に多い放送内容ですので、
アプリなどがオススメです。
スマホに基礎英語を学べるアプリが沢山ありますので(たいていは無料)自分が気に入ったものをダウンロードして、学校の行き来とか、寝る前などに聞く習慣をつけていくと、だんだんと耳が慣れていきます。
本屋さんには、リスニング訓練用のCDなども売っていますので、これも活用できますね。
(新品を買わなくても中古でもいいかも)
★次に、英作文についてです。
こちらは、
4コマ漫画の中で、登場人物が会話している内容を自由な発想で英作文するというスタイルです。
漫画の中のシチュエーションを自分なりに理解して、対話が成り立つような英作文をします。
今回からは、その
穴埋め英作文の問題が2問となりました。(それまでは1問)
日常的にありうる場面の内容が漫画に描かれていて、会話の流れがわかるような英作文をしなくてはなりません。
2問になったことで、各項目で10語程度とありますが、
それでも英文を書くことに慣れていないと、少々考える時間が長くなりそうです。
英作文でのコツは、自分が知っている単語で英文法のルールに則って書くということです。難しい単語を使う必要がないため、主語と動詞と時制に気を付けて書く練習をしていくといいです。会場模試の問題とか、学校のテストでもこの4コマ漫画スタイルの英作文が出ることが多いので、練習題材として活かしていきましょう。
★そして大御所は、
大問7、大問8、大問9と続く読解問題です。
ここは英語のテストの中でも配点が高い項目となりますので、しっかりと点数化したいところです。
とは言え、内容を見たことがある人は、その量の多さに驚かれるかもしれません。
大問7は、図や表やグラフや路線図、地図、ポスターなどが登場するタイプの読解です。
文章そのものはそんなに長くない・・・と思われるかもしれませんが、それらの図に示された内容も読み取る必要があるため、けっこう時間がかかります。
これらの提示された図などから、必要な情報をしっかりと整理して、要点を汲み取るとなると、前段に示された文章との整合性であるとか、何がどう設問として登場するのかなどの事前に得ておくべき情報もありますので、
慣れていないと、着手段階から圧倒されてしまいます。
大問8は純然たる長文読解問題であることが多いです。ここも以前よりも試験時間が長くなったこともあるでしょうか。長文の量も増加しています。
日常の内容とか、社会的内容、科学的内容など、色々なテーマが考えられますので、物語的なものだけでなく、各方面にテーマを拡大して読む練習をしていく必要があります。
たいてい長文読解では、わからない単語が出てくると、「読み飛ばし」になってしまいます。読み飛ばせば、内容が上手く取れないため、内容把握問題において正確な読み取りが出来ずに失点の可能性があります。
やはり単語力などの語彙力増強は、日ごろから20分ぐらいの時間を割いて継続して実施することが肝要です。
また、大学受験のように、熟語も多くなっていますので、単語だけではなく、熟語や連語への取り組みも必須事項となっています。
大問9は、会話文読解であることが多いです。
私が思うに、大問7~9の着手としては、この
大問9が一番解きやすいのでは?というイメージを持っています。
なので、この大問構成の中では、大問9を先にやってしまうのも手です。
こういう読解問題の勉強法は、読解問題へ取り組んでいく頻度をあげていくことが一番です。
その際オススメなのが、
最初は、問題を解くという感覚(もちろんあっていいですが)よりも、本文として示された内容の全訳をやってみることです。
・どれぐらいのスピードで読めるのか
・わからない単語の出現率はどのぐらいなのか
・仮にわからない単語を読み飛ばしたとして内容の把握精度はどの程度になるのか
文章中に登場する文法事項で意識してほしいのは、やはり5W1Hです。
・いつ・誰が・なぜ・何を・どこで・どんな方法でですね。
それと、英語を読みながら頭の中で訳していくことが求められますが、
実際の練習段階においては、丁寧に一文一文訳してみてください。
その後、訳し終わったら、「さて、これはどんな内容だった?」と述べられるようにしてくれればOKです。
その作業の後に、問題に取り組んでいくと、正答率が確実に上がります。
つまり・・・
英語で書かれた内容が日本語解釈でしっかりと意味が取れたならば、そのあとに問題の答えるのは楽勝ということです。
読解の問題に向き合って、真剣勝負で記号選択問題で 4者択一をやってもし間違えだったとすると、それは意味が取れていなかったからです。
仮に合っていたとしてもたまたま合っていたのか、確信もって解答を得たのか、も重要です。
なので、
まずは全文訳です。
これ最初は時間がかかってもいいです。
この方法でやっていくと、実は「読み飛ばし」も仕方ないという部分も出てきます。でも「意訳してしまう」のです。
何となくこうかなという訳です。
これでもやるとやらないでは、問題の正答率、誤答率が大きく変わります。
試してみてください。