2022.12.08
その中で、決して法則があるわけではありませんが、気づくことも同様に多いです。
「英語は得意だけど数学は苦手」
「数学は得意だけど英語は苦手」
このケースは非常に多くみられます。
また、私たちは職務上、文系講師と理系講師の両方と毎日携わってまいります。その際に、まるで別の人種のように感じることすらあるぐらいなのです。
これはなぜなのでしょう。
【英語】
必要な学習は、ペーパーベースであれば、単語、文法、読解です。単語がわかっていても文法とか文構造、構文の知識がないと上手く訳せなかったり、誤訳があったりします。
中学時代は、多少単語と単語のつなぎ合わせで、強引に訳せますが、高校英語になれば、
熟語や構文の理解がないと、なかなかうまく言葉と言葉(単語と単語)をつなぐことが出来なくなるでしょう。
逆に、文法が理解されていたとしても単語がしっかりと覚えられていなければ、そのミスで失点してしまうことも多いです。
これらの総合知識がなければ、読解が、まるで目の前に立ちふさがる大きな壁のごとく立ちふさがることでしょう。
【数学】
基礎計算の知識、その精度、公式の暗記、数学の単元の知識を使って応用を解く力、が必須ですが、大きくカタマリで考えていくと、
「計算」「方程式」「関数」「図形」「データ分析系」になります。
数学も過去に習った知識を総動員して解く必要があるため、
「〇〇が出来ていても ●●の理解がおぼついていなければ~」ということが言えます。
仮に完璧に基礎を理解していても、応用になると考え方とか、立式が浮かばず苦戦することはよくあることです。
講師や、生徒さんの状況を見ていると ちょっとした気づきがあります。
一概には言えませんし、決して統計学的要素まで突っ込んだものではありません。私の主観的なものとしてです。
【英語が得意な講師、生徒さん】
・たいてい 国語も得意である
・作文を書かせると上手い
・会話はゆっくり目である
・ノートがけっこうきれい
【数学が得意な講師、生徒さん】
・ノートに書くスピードが早く荒っぽい
・文章はちょっと下手
・ゲーム好き
・オセロや将棋、考えるゲームもうまい
※繰り返しますが、すべてが当てはまることは断じてないでしょう。今までの全体を表すものではなく印象として強く残っているものとして捉えてください。
また・・・ちょっと面白いことにも気づきます。
英語が得意だけれど、数学が苦手な生徒さんは、「文系講師」から数学を教わるとしっくりくることが多いです。
文系講師でもいわゆる文理的に学問を習ってきた講師が数学を教えると、わかりやすいみたいですね。
または、英語が得意だけれど・・・数学が苦手という子供たちの気持ちもよく汲み取って、わかりやすい図を書いたり、説明の際に色分けしてくれたりと、工夫してくれるからなのかもしれません。
では逆バージョンはどうでしょう。
数学が得意だけれど、英語が苦手な生徒さんが、「理系講師」から英語を教わると、正直「わかりにくい」という反応がきてしまいます。
そう考えると、習得のために必要な時間は言語学習である「英語」のほうが要します。
もっと言えば、英語が得意で数学がイマイチという生徒さんは、チャンスと捉えていいでしょう。
英語と数学が得意教科に出来たら、個人的には大きくアドバンテージだと思っています。
数学が得意だけれど、英語が苦手な生徒さんは、普段の学習の中で、英語学習を多めに取り入れて、まずは
①単語練習(スペルをきちんと書いて覚える)
②文法をしっかりと復習する
この2点をガッツリやってみましょう!
実力テストとか模試では読解も出るから、読解もやらなきゃ!とか、構文を早く覚えようとか、気持ちはわかりますが、まずは単語と文法です。
特に文法の中でオススメの押さえ学習は、「文型」をしっかりと理解することです。
中学のテキストとかを見ると、それぞれの単元にクローズアップした文法の単元学習が続くのですが、
文型を初期段階から意識した学習ができる仕組みがあれば、
習得を目的とする場合には、断然そっちのほうがいいと言い切れます。
文構造が理解できないと、助詞の無い世界では適当に単語の意味と意味をくっつけた和訳をしたり、英作文もまともに書けないです。
城南コベッツ京成中山教室で展開するatama+(アタマプラス)は、中学1年の内容から、文型を意識した問題構成が成されています。
文法をしっかりと理解していなければ、並べ替え問題もうまくこなすことが出来ません。
並べ替え問題がうまくこなせいないということは、英作文はもっと無理です。
なぜ?
atama+の英語では並べ替え問題が多く出題されるのか?
この点の答えは、
「文構造をしっかりと理解することが重要だから」
です。
この意味は、
やっていくうちに、理解できるようになるのです。
もし英語が苦手な生徒さんは、早くこのことに気づいてほしいです。中1英語から文構造、文法をがちがちに意識した内容で、突き進んでいきます。
そうすることで、主語と動詞(述語)というものすごく大切なものを意識するようになり、
次いで、目的語、補語が理解できるようになってきます。
あとは、時制とか、単語とか、熟語、構文などを知識としてどんどん吸収していくことで、もっと強い英語力を身につけることが出来るようになります。