城南コベッツ横浜六浦教室

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2021.07.08

新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、東京都に7月12日から
8月22日の間、4度目の緊急事態宣言を発出することが明らかになりました。

①「堪忍袋の緒が切れる」(=かんにんぶくろのおがきれる)
意味:我慢(=がまん)できなくなって、怒りが爆発すること
「堪忍」とは怒りをこらえて勘弁すること、そして「堪忍袋」とは、怒りをこらえて
許す度量(=どりょう)を袋に例えたもの。「緒(お)」とは、糸やひものこと。
「堪忍袋」を結んでいた「緒」が切れて、怒りが爆発した状態をあらわしています。
英語表現:1.I can't stand it anymore.(=もうこれ以上我慢できない)
2.This is the last straw.(=これ以上我慢できない。これが限界だ)
※全文:This is the last straw that breaks the camel's back.
(=最後に載せるのが藁(わら、=straw)1本であっても、限度を超えたら、
ラクダ(=camel)の背(=back)が折れる
3.I have hit my limit. (=私は限界に達した)

②怒り心頭に発する(=いかりしんとうにはっする)
意味:激しく怒ること。「心頭(=しんとう)」は心の中という意味です。
※怒り心頭に達(たっ)するは、誤った使い方です。

③業を煮やす(=ごうをにやす)
意味:思うようにことが進まず苛立つ(=いらだつ)。腹を立てる。
「業」は「ごう」と読み、仏教用語で「人間の体や言葉、心によって行われる働き」
を指します。また、「人の担っている運命」という意味もありますが、この場合は、
心の働きを意味しています。苛立ち(=いらだち)を覚えると心拍数が上がり、
頭に血が上り、体温が上がったように感じます。そこから「煮やす」という比喩が
使われるようになったと推測できます。

2021.07.04

乞巧奠(きこうでん/きっこうでん)とは、陰暦7月7日の行事で、
七夕(たなばた)祭りの原型です。牽牛(けんぎゅう)・織女(しょくじょ)の
二星が天の川を渡って一年に一度の逢瀬(おうせ)を楽しむ、
という伝説が中国から伝わり、わが国の棚機(たなばた)姫の信仰と結びつき、
女子が機織(はたおり)などの手芸や裁縫の上達を願う祭りになりました。
さらに書道や音楽などの上達を祈る意味にも転じていったのです。

平安時代には、宮中をはじめ貴族の家でも行われていました。
宮中では清涼殿の庭に机を置き、灯明を立てて供物を供え、
終夜香(こう)をたき、天皇は庭の倚子(いし)に出御(しゅつぎょ)し、
二星会合(牽牛と織女が合うこと)を祈ったといいます。

二星の相会う故事によって、恋愛の成就を祈る風も生まれましたが、
いずれにしても、女性に関係の深い行事といえるでしょう。

※清涼殿=平安京の内裏(だいり)のうち、天皇の日常の居所
※牽牛(けんぎゅう)星、彦星(ひこぼし)=わし座のアルファ星アルタイル
※織女(しょくじょ)星、織姫(おりひめ)=こと座のアルファ星ベガ

※参考文献:平安朝の生活と文学(池田亀鑑:著)ちくま学芸文庫