2023.05.16
高校生の生徒さん、保護者のみなさまからご相談の多い大学入試についてご説明します。
大学入試の方式は、「推薦型選抜」と「一般選抜」に分けられます。
1990年ごろは、推薦入試での入学者は約2割、一般入試の入学者は約8割でした。
推薦入試での入学者は増加し続け、今では約5割が推薦合格となっています。
「推薦型選抜」は、「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」(旧AO入試)に大別され、
「学校推薦型選抜」は「指定校推薦」と「公募制推薦」に分けることができます。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
「指定校推薦」
在席する学校の学校長の推薦と大学の出願条件で校内選抜
志望大学や学部が決まっていて、日頃からの高校の授業を大切にしている人向き
大学が指定した募集定員内で高校が推薦した生徒にのみ出願資格あり
希望者が多い場合の校内選考あり(通常は成績の上位者が優先)
選考方法は、書類審査のほか、面接や小論文を課す場合が多い、合格率は高い
「公募制推薦」
在席する学校の学校長の推薦と大学の出願条件で選定(高校ごとの人数制限なし)
選考方法は、書類審査のほか、面接や小論文を課す場合が多い、合格率は低い
公募制特別推薦選抜(スポーツ推薦、文化活動推薦、有資格推薦)の制度もある
「総合型選抜」
受験生のさまざまな能力を評価し、大学と受験生の学生像があっているかを判断する
大学が求める学生像(=アドミッション・ポリシー)にそって、
面接・小論文・口頭試問・プレゼンテーション・検定試験成績などで選抜
*AOとは Admissions Office(アドミッションズ・オフィス=入学事務局)の略
「一般選抜」
大学が試験日当日に出題する試験科目の点数のみで決まる
共通テスト利用型:大学共通テストの得点を利用する
英検利用試験:英検の級により英語が出願条件、免除または加点、その他の科目を受験
国公立大学:大学共通テストの得点+大学独自の2次試験の得点で判定
大学入試は高校1年生から始まるものだと意識し、評定「3」を取らないこと。
推薦合格を勝ち取るには、高校生活を地道にがんばることが必要です。