横須賀市が採択している中学3年生の英語の教科書「NEW HORIZON」(東京書籍)の見開きには
大きな「SDGs」の文字があります。どんな問われ方をするかは別にして、何らかの形で
「SDGs」(=「エスディージーズ」)についての出題がなされるのではと思います。
「SDGs」は「Sustainable Development Goals」の略称です。読み方は「サステナブル・
ディベロプメント・ゴールズ」で、「持続可能な開発目標」と訳されています。
では、サステナブル(=Sustainable)とは、どのような意味を持つ言葉なのでしょうか。
サステナブル(=Sustainable)は、sustain(=持続する)とable(=〜できる)からなる言葉で、
「持続可能な」「ずっと続けていける」という意味です。現在、世界の人たちが共通の目標として
取り組み始めているのが「サステナブル(=Sustainable)」な社会の実現なのです。
「SDGs」(=「エスディージーズ」は、2015年9月に国連サミットで採択されたのもので、
国連加盟国(2021年1月現在で193)が2016年から2030年までの15年間で達成するために掲げた
目標のことです。2000年に国連サミットで採択された「MDGs(=ミレニアム開発目標)」が、
2015年に達成期限を迎えたことを受け、それに代わる新たな世界の目標として定められました。
「MDGs」が先進国による途上国の支援を中心とする内容(「極度の貧困と飢餓の撲滅」
「HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病のまん延の防止」など)であったのに対し、
「SDGs」は全ての加盟国が取り組む普遍的な目標を定めていることが大きな特徴です。
「SDGs」は、次の「17の目標」で構成されています。
1.貧困をなくそう NO POVERTY
2.飢餓をゼロに ZERO HUNGER
3.すべての人に健康と福祉を GOOD HEALTH AND WELL-BEING
4.質の高い教育をみんなに QUALITY EDUCATION
5.ジェンダー平等を実現しよう GENDER EQUALITY
6.安全な水とトイレを世界中に CLEAN WATER AND SANITATION
7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに AFFORDABLE AND CLEAN ENERGY
8.働きがいも経済成長も DECENT WORK AND ECONOMIC GROWTH
9.産業と技術革新の基盤をつくろう INDUSTRY,INNOVATION AND INFRASTRUCTURE
10.人や国の不平等をなくそう REDUCED INEQUALITIES
11.住み続けられるまちづくりを SUSTAINABLE CITIES AND COMMUNITIES
12.つくる責任、つかう責任 RESPONSIBLE CONSUMPTION AND PRODUCTION
13.気候変動に具体的な対策を CLIMATE ACTION
14.海の豊かさを守ろう LIFE BELOW WATER
15.陸の豊かさも守ろう LIFE ON LAND
16.平和と公正をすべての人に PEACE,JUSTICE AND STRONG INSTITUTIONS
17.パートナーシップで目標を達成しよう PARTNERSHIPS FOR THE GOALS
これら17の目標を実現するために、169のターゲットが定められています。
日本も含め、世界中の多くの国々が、これら17の目標の実現を目指して活動しており、
行政機関や民間企業の「SDGs」の取り組みが、国際的な評価基準の一つとなっているのです。
もう日本は、いや世界も成長しないのです。サステナブル(≒現状維持)であればいいのです。