2023.07.05
https://www.covez.jp/school/kanto/tokyo/kita/kitaakabaneekimae/message/entry_19701.html
(↑ 二の巻はコチラから読めます)
<Mさん> 東京都立大学 合格
タイトル;
やれと言われたことが出来ないのに それ以上のことが出来るわけがない
(続きです)
付き合ってた彼氏には準備講座が始まる頃に振られた。
すごく落ち込んだけど、おかげでもう勉強するしかない!と思えた。
だって自分には彼氏と仲良くハッピーエンドの卒業式がなくなったんだから。
卒業するときに彼氏もいなくて第一志望にも落ちましたとか辛すぎ。
そんな未来は絶対嫌だ。
彼氏はいなくなったけど、せめて第一志望には受からないと未来の自分が可哀想。
高3の春に体験で行った塾の東大卒の先生には、
「この偏差値では都立大は無理。MARCHならなんとか行けるかもしれないけど。都立大を目指すならウチでは面倒見れないよ。」と言われた。
あなたに私の何が分かるんだ。
いくら東大卒の先生だからといってもその発言はカチンときた。
今に見てろ、絶対合格して見返してやる。
あの時ウチの塾に入れておけばよかったとか、合格実績に東京都立大学1名って記載で出来ないことを後悔させてやる。
そんな気持ちで「そうですか...、ちょっと考えます。」と言って絶対に塾なんて行かないと決めた。
性格の悪さが滲み出ていて、怖いですね。
でもどんなことでもいいから、絶対第一志望に受からなきゃいけない理由を作ることが大事。
ここで私の東京都立大学に行きたいという気持ちは固まった。もうブレない。
「すべては第一志望合格のために」これもI先生の言葉。
他人に何か言われたからって、E判定とったからって、第一志望諦める程度なら勉強なんてやめればいい。
その辺の大学に行けばいい。
何のための勉強か。大学に行くためではない。
第一志望に受かるため。そこはブレてはいけない。
まだ少ししか歩いてないのに、何に向かって歩いていたのか分からなくなったりしている場合ではない。
目的地を変えている場合ではない。
先生に助けてもらいながら勉強するうちに偏差値は少し上がってきた。
1学期から夏休み前。
夜は2,3時に寝て5時に起きて学校には朝7時に着いて自習室で勉強する。
夏の朝は暑い。日が昇って間もない早い時間に登校して、学校の涼しい自習室で勉強してしまえば暑くない。
8時10分になって汗だくで教室に着いたクラスメイトを横目に、自分は涼しげな顔で着席する。
授業は頭を使いながら話を聴く。講座に毎回出る。
終わってからも自習室に戻って最後まで残って勉強する。
家でたくさん勉強するとエアコンを使ったりして電気代もかかるから。
学校の友達とはあまり関わりを持たなくなった。
挨拶はしてたけど休み時間に友達とおしゃべりしたりダラダラしていてなんの意味があるのかと思っていたから。
友達と仲良くしていれば第一志望に受かるのか、そんなわけない。
「友達と支えあったり同じ境遇にある仲間と頑張る!」そう言われると受験に友達は必要だけど、そんな頑張り方をするくらいなら、一人で一つでも多くの単語を覚える方がはるかに価値があると思った。
受験生の自分にとっては友達なんていらなかった。
少なくともこの時はそう思ってた。
夏休み。
「受験の天王山」と言われるがあまり関係ない。
自分にとっては、これまでもこれからも毎日が天王山。そんな勢い。
夏休みはいつもより自分の勉強時間を多く確保できる素敵な時間であるだけ。
まずは十分な量をこなすことが重要。
.........(四の巻へ続く)