2023.12.25
兵庫県公立高校入試では、出願締め切り後の特定の期間内に志望校・学科を変更できる「志願変更制度」があります。
例えば、2月中旬に出願したあと、3月初旬に倍率などの出願状況を見て、条件を満たせば一度だけ志望校・学科を変更することができます。2023年度の志願変更期間は、2月28日(火)から3月2日(木)までのわずか3日間でした。
先にご紹介した複数志願選抜制度との組み合わせを考えると、志願変更が可能なのは次の4パターンになります。
複数志願選抜 ← 詳細はコチラから
① 複数志願選抜実施校から第2志望校の志願変更
② 複数志願選抜実施校から単独選抜実施校(複数志願を実施しない高校)への志願変更
③ 単独選抜実施校(複数志願を実施しない高校)から、別の単独選抜実施校への志願変更
④ 単独選抜実施校(複数志願を実施しない高校)から、複数志願選抜実施校への志願変更
上記4パターンを図にまとめると、次のようになります。
複数志願選抜実施校の間での第1志望校の変更ができないという点は要注意です。複数志願選抜制度を利用する場合、第1志望にする高校・学科は特に慎重に選ぶ必要があります。
上記④の単独選抜実施校から複数志願選抜実施校への志願変更ですが、第2志望の選択はできません。同じ学校内の学科変更のみ可能ですので、例えば、松陽高校(商業科)から松陽高校(普通科)のような志願変更になります。この場合、「第1志望加算点」は適用されます。
志願変更期間は、2023年度の場合、わずか3日間でした。志願倍率が公表されてから考え始めたのでは時間がありませんので、志願変更を視野に入れるなら、当初の出願時点から方向性を決めておくべきでしょう。
なお、志願変更は1度しかできないので、願書を取り下げた時点で最初に出願した高校は受検できなくなります。後悔のない出願をするために、早い段階から情報の収集に努めていきましょう!