城南コベッツ神戸深江教室

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2024.01.31

「学歴」「学習歴」は、よく似ていますが、意味合いが異なります。

 「学歴」とは、学校で学んだ経歴のことを指します。それに対して、「学習歴」とは、学校だけでなく社会に出てから資格を取得するために学んだことや趣味なども含め、ごれまで学んだすべてのことを指します。

 近年、就職や転職の際には、どこで学んだかを示す「学歴」よりも、何を学んだかを示す「学習歴」が重視される傾向にあります。
 少子高齢化やグローバル化、IT化などの社会変化により、企業側も「学歴」だけで判断するのではなく「何ができるのか」も重要な判断材料になってきています。
 「学習歴」を評価する際には、これまで学んだ内容の専門性、応用能力、意欲や姿勢などが重視されます。

 社会人になっても、学ぶことはたくさんあります。
 企業も、業務の効率化や生産性の向上のため「リスキリング」という取り組みを始めています。
リスキリング.png出典:ツギノジダイ 

 企業は、従業員に業務上で必要とされる新しい知識やスキルを継続的に学んでもらうことで、競争力強化や持続的な成長を実現することができます。

 勉強は受験のためだけではありません。
 子どもが学校で学べることは限られています。だからこそ、子ども自身が生涯にわたって学び続けられる力を身につけておくことが大切です。
 そのために、小学生から学習習慣を身につける訓練をしていきましょう。

 「学歴」は重要ですが、過去のある一点で止まってしまっているように感じます。
 社会の急激な変化に対応するためには、社会人になっても学び続ける姿勢が重要だと思います。
 パソコンと同様に、自分自身の「学習歴」を更新しつづけ、常に最新バージョンを保っていきたいものです。

 人生100年時代において、学び続けることは、ますます重要になってくると言えるでしょう。

2024.01.26

「自己肯定感」と「自信」は、よく似ていますが、意味合いが異なります。

 どちらも「自分自身に対する肯定的な感覚」という点で共通していますが、その感覚に根拠があるかないかで変わってきます。
 自己肯定感が「根拠がなくても、ありのままの自分自身を認められる感覚」であるのに対し、自信は「根拠があって、自分の能力や可能性を信じる感覚」です。

 これらは表裏一体で「自己肯定感が高い」と自信を持つことも容易になりますが、「自己肯定感が低い」と自信を持つことが難しくなります。

 「学校教育に期待すること」という保護者に対する調査でも、一番多い回答が「自己肯定感を身につけれるようにしてほしい」という要望でした。
学校教育に期待すること_2.png出典:カルペディア

 自己肯定感と自信の関係は、学力とも深いつながりがあります。

 文科省全国学力テスト調査結果(2018年)によると、自己肯定感の高い子どもの方が学力が高い傾向にあることが示されており、子ども達を褒めて自己肯定感を高めることが学力向上につながると考えられています。
2018年度全国学力・学習状況調査の結果_抜粋 ← 詳細はコチラから
 しかし、自信と過信は紙一重で、自信過剰になってしまうと大きな落とし穴が待ち構えています。
 自信をつけても慢心せず、さらに高みを目指す向上心が重要だと思います。

 自信は他人との比較ではなく、過去の自分との比較で培われます。
 昨日できなかったことが、今日できるようになると、それは自信になりますが、他人との比較で得られた自信は、もっとできる人が出てきたときにすぐ崩れてしまいます。
 小さな成功体験の積み重ねこそが自己肯定感と自信を育んでいくことになります。

 一般的に自己肯定感が低い人は、4D言葉の「でも、だって、どうせ、だから」で物事を考えてしまう傾向があります。
 例えば「だって、あの人は頭がいいから」や「どうせ、私は勉強できないから」などです。
この4D言葉が出ると、その後に続くのはすべて「言い訳」となります。

 自己肯定感を高める前に、まず、ありのままの自分を自分自身が受け入れて「言い訳」を封印しましょう。
 4D言葉を封印すると、考え方や行動が変わってきます。そうすると、結果が変わってきます。

 当塾では、生徒が小さな成功体験を積み重ねて、自分に自信が持てるような様々なカリキュラムがございます。

2024.01.23

ノートの取り方は、教科や授業内容によって変わってきますが、少し工夫することで効率よく学習に役立てることができます。

 板書を写すのは基本ですが、「写す」という作業に集中していまい、肝心な内容を聞き逃してしまうことがあります。

 ノートを優先するのではなく「板書やノートは授業を補うもの」と考えて、自分だけのオリジナルノートを作ってみましょう。
 
 基本的なポイントとして次のようなものがあります。
 ① 文字は大きく、見やすく書く
 ② 箇条書きや蛍光ペンなどで色分けする
 ③ 余白を空ける
 ④ 先生が強調したことをメモ書きする
 ⑤ 後から見直しすることを意識する

 また、ノートを線で分けることによって、情報や考え方が整理しやすくなります。
 縦に2分割するのが基本的な方法ですが、3分割することでさらに情報を整理しやすくなる教科もあります。

【2分割の例】
 左側に板書や重要なポイント、右側にメモやまとめを書く
【3分割の例】
 左側に板書や重要なポイント、中央に図解やまとめ、右側にメモやまとめを書く

AI学習のatama⁺(アタマプラス)は、演習用と講義用の2パターンのノートを活用します。
教科ごとに分割を変えたイメージがありますので、参考にしてみてください。
ノートの取り方_理科.png
atama+学習でのノートの取り方.pdf ← 詳細はコチラから
参考:人工知能(AI)の活用

 ノートを線で分けることによって、効率よく学習することができます。
 勉強方法や教科に合わせて、最適な分割方法を試してみてください。

2024.01.20

先日、大学入学共通テストが行われましたが、2025年の共通テストから新たに「情報」が加わります。

 全問マークシート方式で出題されるため、実際にプログラミングスキルが問われることはありませんが、「DNCL(Daigaku Nyushi Center Language)」という独自のプログラミング言語が使われます。

 高校の「情報Ⅰ」で学ぶプログラミング言語は、共通ではありません。「Python」を採用している学校もあれば「JavaScript」や「Scratch」を使っている学校もあります。

 そこで、共通テストの問題作成方針として「問題を出題する際のプログラム表記は、授業で多様なプログラミング⾔語が利⽤される可能性があることから、受験者が初⾒でも理解できる⼤学⼊試センター独⾃のプログラム表記を⽤いる」と発表されました。
出典:大学入試センター 令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テストの出題教科・科目の問題作成方針に関する検討の方向性について 「情報」の問題作成方針に関する検討の方向性より
R4_共通テスト手順記述標準言語(DNCL)の説明.pdf ← 詳細はコチラから

 2025年度(令和7年度)の国立大学入試では、これまでの「5教科7科目」に「情報」を加えた「6教科8科目」の試験を原則として受ける必要がありますが、初年度は「情報」については「配点しない」と公表している大学もあります。
 例を挙げると、北海道大学、徳島大学、香川大学は「配点しない」と公表している一方で、大阪電気通信大学は2次試験(前期日程)で試験科目として採用すると発表しました。
※ 現在公表されている情報も変更される可能性があるので、受験する大学の最新情報を確認する必要があります。
令和7年度大学入学共通テストの出題方法.jpg 日本教育新聞_2023年7月3日
 
 また、共通テスト手順記述標準言語である「DNCL」は、関数名や分岐処理、反復処理などが日本語で書かれた疑似言語なので、実際のプログラミングには使えません。共通テスト「情報」の対策は立てにくいですが、試作問題を確認しておくことで試験の傾向をつかむことができます。
6-2-1_試作問題『情報Ⅰ』※令和4年12月23日一部修正.pdf ← 詳細はコチラから

 プログラミングは数学的な思考が必要で、一朝一夕に身に付くものではありません。苦手意識を持たないように、小学生や中学生の頃から慣れ親しんでいくことが重要です。

 最近では、世の中の流れを踏まえて、小学生からプログラミングを始める生徒が増えています。
一つひとつ課題をクリアしていくことで達成感を感じ、お子様の潜在能力を引き出すきっかけにもなり得ます。
 参考:プログラミングの学習

 プログラミング教室の無料体験を随時開催しておりますので、ぜひ保護者様もお越しください。
 プログラミング教室の体験はコチラから

2024.01.16

学校では、生徒一人ひとりに対して「評価」「評定」が行われます。

 中間考査や期末考査、実力考査はその判断材料となるものですが、それぞれのテストの点数だけで判断されるわけではありません。
参考:内申点の重要性

 「評価」と「評定」は、名前はよく似ていますが、中身は異なるものです。

 「評価」とは、それぞれの学習内容ごとに「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の観点別の評価規準に従って評価されます。
 その際、授業態度、提出物、実技や実験、単元テストや小テスト、そして定期テストなどの資料を基にして3段階(A~C)で示されます。

 「知識・技能」は、学習したことが知識として定着しているかが評価されます。
 定期テスト基礎問題の点数、授業中の小テストの点数、グラフの記述・実験などの取り組みなどが評価の対象となります。
 定期テストはもちろん、普段の小テストの点数も評価に含まれるので、普段から準備しておくことが必要です。

 「思考・判断・表現」は、身につけた知識を活かして課題を解決できるかが評価されます。
 定期テスト応用問題の点数や理科の実験データを読み取って、自分の意見や考えを表現する力などが評価の対象となります。

 「主体的に学習に取り組む態度」は、学習に対する取り組み姿勢が評価されます。
 授業に集中しているか、提出物の期日を守っているか、積極的に興味を持って学んでいるかなどが評価の対象となります。令和元年度地方協議会等説明資料「新学習指導要領の全面実施と学習評価の改善について」(小・中学校) - 20202012-mxt_kyoiku01-100002605_1_page-0001.jpg
文部科学省_学習指導要領資料


 それに対して「評定」とは、教科ごとに観点別に出された評価(観点別評価)を総合化したもので、それぞれの達成度を5段階(1~5)で示しています。

 以上のことから、日々の学習や授業への取り組みがいかに重要か、お分かりいただけると思います。

 定期テストで高得点を取ったからといって、必ずしも評定が高くなるというわけではありません。毎日の授業への取り組みが、そのまま高校入試の内申点につながります。

 学習量が増え、積み残しや苦手分野を抱えている方は、日々の過ごし方を見直しましょう。
1日1日をどのように過ごすかで結果は大きく変わってきます。