新年、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
年が明け、学校の授業が始まると、中学生の皆さんには実力テストが控えています。
定期テストとは異なり、テスト範囲が広くなるので準備も大変だと思います。
皆さんは、
「忘却曲線」と呼ばれるグラフをご存知でしょうか?
これはドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが1885年に実際に行った実験を基に作成されたグラフです。
注意すべきは、
縦軸が「覚えている割合(記憶量)」ではなく「節約率」になっていることです。
これは、
「1度学習したものを再度記憶する時に、どのくらい勉強時間が節約できるか」ということを、時間経過と共に表したグラフで、
「節約率」が高いほど再度学習する際に使う労力が減る、ということになります。
節約率は以下の式から算出されます。
節約率 = (初めて覚えるのにかかった時間 - 再び覚えるのにかかった時間) ÷ 初めて覚えるのにかかった時間 × 100 |
重要なのは、
このグラフが時間による記憶量の変化ではなく、復習にかかる時間を表したグラフであるということです。
例えば、ある生徒が不規則に並んでいる20桁の文字を10分で覚えたとします。その後、何もしなければ、ほとんどの人は1時間も経てばその内容を忘れてしまうと思います。
では、もう1度、覚え直してみたらどうでしょうか?
その生徒が再度同じ20桁の文字を覚えると、次は5分36秒(5.6分)で覚えられるようになったとします。このとき、初めて覚えたときと比べて節約できた時間は4分24秒(4.4分=10分-5.6分)になります。
つまり、初めて覚えるのにかかった時間は10分、再び覚えるのにかかった時間は5分36秒(5.6分)ですので、節約率は44%【(10分-5.6分)÷10分×100】になります。
同様に、1日後だと、再び覚えるのに、6分36秒(6.6分)かかってしまいます。(節約率34%)
さらに、1ヵ月後だと、7分54秒(7.9分)になってしまいます。(節約率21%) 上記は、ほんの一例に過ぎませんが、学校で学習する教科・単元はたくさんあります。
授業の内容が記憶に残っているうちに復習するのが一番効率的で効果的です。 人は、たった1度学習しただけでは簡単に忘れてしまいます。しかし、
何度も復習を繰り返して学習した場合は、すぐに忘れる事はありません。 2013年に行われた、カナダのウォータールー大学の実験によると、
1度学習した後に、その長期記憶を維持するためには、24時間以内に10分間の復習を、そして7日後に5分間の学習を、そして30日以内に2~4分の学習をするのが効果的だと実証されています。
特に、
英単語や漢字などは、目で追うだけでなく、声に出したり、何度も書くことで定着率がさらにアップします。繰り返せば繰り返すほど記憶が強くなり、本番のテストでミスをしなくなります。
復習のポイントは、3つです。
① 1回目の復習は絶対に1日以上空けない
② 3回以上の復習を行う
③ 目で追うだけでなく、声に出す、何度も書く
1日24時間と与えられた時間は、皆平等です。しかし、24時間の使い方は平等ではありません。
限られた時間で最大限の学習効果を発揮するには、テスト前にまとめて学習するのではなく、日々の復習の積み重ねが成績アップの最短ルートになります。
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