2024.02.26
「Education」という言葉の語源はラテン語※「educatio」(エデュカチオ)にさかのぼります。細かく分解していくと、外へ(ex-)導く(duco)こと(-tio)、前を歩いて人を導くこと」がこの単語のコアの語源です。
※ 古代ローマ ~ ローマ帝国の公用語として普及した古代言語
出典:weblio辞書 / 語源英和辞典
さらに、この語は、ラテン語の「educare」(エデュカーレ:育てる、大きくする)と「educere」(エデュケーレ:引き出す)という二つの動詞を派生させています。
この意味から、そもそも「Education」とは、知識を押し込むのではなく、個々の能力を最大限に伸ばすために行われるものとして捉えられています。
イタリアの有名な彫刻家ミケランジェロは「どんな石の塊も内部に彫像を秘めている。それを発見するのが彫刻家の仕事だ」という言葉を残しています。つまり、「大理石を削って彫刻をするのではなく、大理石の中にある『何か』を探すために彫刻をする」という考え方です。
出典:名言大学
そもそも「子どもの可能性」は、無限に広がっています。幼い頃は何でも興味を持って、将来は、医師、弁護士、パイロット、芸術家、プロスポーツ選手など、何にでもなれる可能性があります。
しかし、ポジティブ思考の塊だったはずが、成長するにつれて、少しずつネガティブな思考が形成されていきます。大事なのは、その可能性の芽を摘まず、子どもの長所や興味があることを見極めて、潜在的な能力を引き出してあげることだと思います。
=/ 主体的な学び /=
デジタル技術の発展で、社会で求められるスキルも大きく変化しています。この流れを踏まえて、授業のカリキュラムも、従来の「知識詰め込み型」から、主体性を育む「アクティブラーニング型(主体的・対話的で深い学び)」へと変化しました。
では、「主体性」とはどのようなものでしょうか?
主体性とは、「物事に進んで取り組む力」のことです。 主体性のある人は、自ら考えて行動することで経験値が高まり、成功体験を積み上げていくことができます。その結果、自分の行動が自信につながっていき、さらに積極的に行動できるという好循環が生まれてきます。
主体性とよく似た言葉に「自主性」があります。主体性は「自分で決めたことを自分の責任のもとで行動すること」に対し、自主性は「他人が決めたことを率先して行動すること」という違いがあります。
主体性は「自身の行動に責任がともなう」ことが含まれている一方、自主性には責任などの意味合いが含まれていません。
そもそも、日本は「主体性に対する意識」が世界各国と比べて低いという結果が出ています。
内閣府が2018年に計7カ国(日本、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン)の13~29歳を対象に行った意識調査では、日本は3項目とも7カ国中7位でした。
出典:(株)第一生命経済研究所 「主体性」を育む教育とは
=/ 主体性を育むために /=
何か一つでも自信を持てるようになると、「自己肯定感」が高まります。自己肯定感が高まれば、比例するように主体性も高まり、学習に取り組む姿勢も変化してきます。
「自己肯定感の高い子どもの方が学力が高い傾向にある」ことが学習状況の調査結果でも示されています。
参考:「自己肯定感」と「自信」 ← 詳細はコチラから
小さな成功体験の積み重ねこそが、個々の自信を育みます。自信は他人との比較ではなく、過去の自分との比較で培われます。
当教室では、生徒一人ひとりの自信を育めるよう、授業の中に、生徒自らが判断・思考する機会を数多く設けております。