2024.03.11
文部科学省は「これからの時代に求められる国語力」を大きく2つの領域に分けて捉えています。
① 考える力、感じる力、想像する力、表す力から成る、言語を中心とした情報を処理・操作する領域
② 考える力や、表す力などを支え、その基盤となる「国語の知識」や「教養・価値観・感性等」の領域
この4つの力(考える力、感じる力、想像する力、表す力)は、それぞれ下記のように捉えられています。
【考える力】
【感じる力】
相手の気持ちや文学作品の内容・表現、自然や人間に関する事実などを感じ取ったり、感動したりできる情緒力。
【想像する力】
経験していない事柄や現実には存在していない事柄などを推し量り、頭の中でそのイメージを自由に思い描くことのできる力。
【表す力】
考え、感じ、想像したことを表すために必要な表現力。
「考える力」「感じる力」「想像する力」をまとめて【理解する力】と位置付けることもできます。
さらに、「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」の4つが具体的な言語活動として現れたものが「聞く」「話す」「読む」「書く」という行為です。
出典:文部科学省_これからの時代に求められる国語力
=/ 国語力はすべての基礎 /=
国語力は、あらゆる学力の基礎であると言われています。
国語力の中心となるものは「文章を読む力」と「文章を書く力」です。その中でも、自分の考えや意思を相手に伝える「文章を書く力」に、その人の真価が発揮されます。
その「文章を書く力」の土台となるものが「文章を読む力」で、国語の学力を伸ばすには「読解力」が必須です。国語以外の教科でも、教科書やテスト問題は日本語で書かれているので、読解力はすべての基本と言えます。
しかし、2018年に行われた、OECD(経済開発協力機構)37カ国の生徒の学習到達度調査(PISA)で「読解力」「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」の3項目のうち、日本は「読解力」だけがランクを大きく落としています。出典:文部科学省_OECD 生徒の学習到達度調査2018年調査(PISA)のポイント(詳細は画像をクリック)
=/ 漢字力の低下/=
先日、茨城県の高級食材をブランド化しようとした際、思わぬ壁があったという報道がありました。
「常陸牛」「常陸乃国いせ海老」・・・。茨城県が「常陸〇〇」の名で高級食材を売り出す中、ブランド化に思わぬ壁がありました。それは、読み方です。全国の20~30代の半数程度が「常陸」を読めないという調査結果が明らかになりました。
ネットでは「常陸」と合わせて「読み方」が頻繁に検索され、県が全国の20~60代に調査した結果、20代の約6割、30代の約4割、40~50代も3割超が読めず、「つねりく」「ときわ」などと読んだそうです。
意図に反して、話題になったことで全国に地名を覚えられたかどうかはわかりませんが、いずれにせよ、普段から意識して新聞や読書など活字に触れておくことは重要だと思います。
社会のデジタル化が進む中、文字を手書きする頻度は大幅に減少しています。
2006 年と 2016 年の漢字検定受検データを比較し、10 年間で成人の書字の力だけが特異的に低下していたことが発表されました。
この結果を受けて、文章を読むだけでなく、「漢字を手書きすることが文章作成能力に影響する」と京都大学大学院医学研究科 大塚貞男 特定助教、村井俊哉 教授の研究グループにより明らかにされています。
出典:京都大学_漢字の手書きは文章力の発達に独自の貢献をする
参考:読解力 ← 詳細はコチラから
=/ AI × 読解力養成 /=
言葉や文字などによってコミュニケーションを成立させることは、国語の最も基本的な役割です。その意味で、国語は社会の中で生きていく上で欠くことのできない役割を担っています。
出典:文部科学省_国語の果たす役割と国語の重要性
私たちは、普段日本語を使って生活しています。しかし、日本人であっても「国語は勉強しないとテストで点数が取れない」と感じた経験があるかと思います。
ただ、どうやって、「文章問題」に対応できる力をつけていけばいいのかと悩まれている方が多いのではないでしょうか?
自分専用AI教材「atama+(アタマプラス)」で、小学校4年生から中学3年生までの「国語」が2024年3月13日(水)にリリースされます。
国語を感覚ではなく、論理的に解く力を養っていきましょう!