2024.01.08
いよいよ今週末、2024年1月13日(土)、14日(日)の2日間にわたって、大学入学共通テストが行われます。
2021年から実施されている大学入学共通テストは、国語以外でも「読解力」が問われる内容となりました。特に、数学ではセンター試験に比べて文章量が大幅に増加し、時間が足りないといった声も聞かれました。
ページ増で受験生悲鳴 共通テストの「えぐい文章量」 - 産経ニュース.pdf ← 詳細はコチラから
「友達とのやり取りがスマートフォンやチャットを通して数⾏で終わるなど、今の⼦供の多くは⻑めの⽂章に⽇常で接していない。⽇頃から新聞で興味のある分野に関するコラムを読むなど、⻑めの⽂章に取り組むことが共通テスト対策にもつながる」と記事で指摘されています。
「読解力」だけでなく、「手書き能力」に関しても同様のことが言えます。
パソコンやタブレット端末の普及で便利になった反面、「読み書き能力」の発達への影響が懸念されています。
(公財)日本漢字能力検定協会によると、2006 年と 2016 年の漢検受検データを比較し、10年間で成人の書字の力だけが特異的に低下していたことが報告されました。
また、京都大学の研究グループの発表によると、漢字の手書きが文章力の発達に独自の貢献をすることが明らかになりました。
(公財)日本漢字能力検定委協会プレスリリース_20230517.pdf ← 詳細はコチラから
京都大学の研究グループは、今回の結果から漢字の手書きの習得は高度な言語能力の発達と関連しており、「手書き能力」が高い人ほど結果的に文章作成能力が高くなると結論づけました。
残念ながら、日本人学生の「読解力」「手書き能力」は年々大きく低下し続けています。
2018年に行われた「学習到達度調査(PISA)」※の最新調査では、「読解力」「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」の3項目のうち「読解力」だけがランクを大きく落としています。
※ 「PISA」とは、国際機関であるOECD(経済協力開発機構)が行う、義務教育修了段階の15歳児を対象にした世界的な学力調査です。(PISA:Programme for International Student Assessment)
文部科学省 「OECD 生徒の学習到達度調査2018年調査(PISA2018)のポイント」.pdf ← 詳細はコチラから
「読解力」「手書き能力」は、ある程度の期間をかけて身に付いていくものです。
高校生よりも中学生、中学生よりも小学生と、より早い段階から意識的に訓練することで身に付いていきます。
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